ルノーカングーの歴史を振り返るシリーズ第3回です。
今回はデカングー(フェイズ1)
2007年9月、フランクフルトモーターショーで発表。
日本では2009年9月から2013年まで販売されました。
2009年はカングージャンボリーが初めて開催された年でもあります。
カングー史上初めてのフルモデルチェンジ。
特徴はボディーの大型化。
国際基準の荷物パレットである”ユーロパレット”に対応するスペースができます。
コカングーはユーロパレットに対応できてなかったんですね…
日本では販売当初、大型化に否定的な反応が多く不安視する声も見受けられました。
しかし、安全性や快適性が大きく改善、商品力が高まった事もあり記録的なヒット商品になります。
それでは写真とともに振り返ってみます。
▼2009年 登場時のモデル(フェイズ1前期)
ボディーカラーは全12色を設定。現行モデルの倍ですね!
インテリアは全体グレーを基調とし、シートは「HOOPS」というシャボン玉をイメージしたデザインでした。
助手席は可倒式になりました。
▼2010年 デカングー発の限定車「Couleur」クルール発売
名前の通り特別カラーをまとったモデルで、画像のヴェールパリのほか、オランジュプロヴァンス(橙)、ブルーフランス(青)の各カラー30台、合計90台の限定販売。
この限定車が発表直後に完売した結果、クルールは毎年限定販売することになります。
3年位前の写真…少し若いですね(;^_^A
▼前期モデルラストを飾ったのは遊び心満載の「be bop」ビボップ
ホイールベースの短い本国仕様のカングーエクスプレスコンパクトがベース。
4シーター、MTのみ(ホイールベースが短くATギアボックス搭載不可のため)の設定。
サンルーフが装備され、ジラフォンの様なリアのオープントップを持つ実用的な遊び車。
本国以外は日本にのみ輸出されました。
写真のbebopオーナー様、岡山県から遊びに来てくださいました。
▼2011年 マイナーチェンジ実施(フェイズ1後期)
ボディーカラーは全10色。
大きく変わったのはインテリアカラーとシートデザイン。
ダークカーボンを基調としたインテリアカラー、シートはライトグレーストライプに変更されます。
エクステリアはドアハンドルがシルバーに、サイドモールがボディー同色に。
因みにサイドモールはジョンアグリュム(イエロー)のみ黒い樹脂モールのままでした。
カラーモールと黒樹脂モールは太さが全然違います。
さらに、あまり知られてませんが、車高が2cm低くなってます。183cm→181cm
理由は謎、どなたか教えてください。
▼限定車「Couleur」第2弾
前年に続いて登場、今回は4カラーを設定。
オランジュアンダルー(橙)、ヴェールジャルダン(緑)、ブルークレール(青)。
そして驚きはローズ(ピンク)世界を見渡しても日本のみのカラーです。
各色90台の設定ですが、ローズのみ30台でした。
通称ピングー! カワ(・∀・)イイ!!
▼2012年 上級モデル「IMAGE」イマージュ登場
シルバープレートが特徴の前後バンパー、ブラックヘッドランプマスク、専用アロイホイール、レザーステアリングなどを標準装備、シートは3トーンカラーシートを採用。
▼イマージュベースの限定車も発売されました。
ピエールエルメのブランド「キャレマンショコラ」とコラボした"カングーショコラ"
ボディーカラーはもちろんマロンショコラ。
専用デカールをはじめシフトブーツやアームレスト、オーバーヘッドコンソールボックス、ナビフェイスパネルなどをショコラカラーでコーディネート。
クリスマスまでの1ヶ月間、30台限定で販売されました。
▼限定車「Couleur」第3弾
この年のクルール、画像のベージュカマルグのほか、ヴェールパステル(薄緑)、ブルーエクスプレス(青)の3カラーを設定、3色合計300台の限定販売。
▼2013年 フェイズ1最終年
限定車「Couleur」第4弾
フェイズ1ラストのクルールは「毎日に花を」をテーマに画像のタンタシオンヴィオレのほか、クラージュジョン(黄)、カルムブルー(青)と3カラー180台限定販売でした。
この年のモデルはドアミラー形状がフェイズ2タイプになります。
▼6月、300台限定のオーセンティック
この限定車の販売を最後に現行フェイス(フェイズ2)へとマイナーチェンジします。
▼フェイズ1のカラーバリエーション
日本での販売期間は4年と短かったですが、とても濃い内容だったフェイズ1。
6年たった今でも愛され続けています。
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