ジラフォンて何?

今回は カングーの20年振り返り その2 で紹介しました「ジラフォン」のお話しです。

日本では、知らない方が多いのではないでしょうか。


「ジラフォン」とは、荷室の開閉式ルーフの事を言います。

長尺物を立てて搭載できるように導入され、本国ではオプションで装備されます。

フランス語で子供のキリンの事を言い、キリンも首を出して乗れるという意味で名づけられました。



歴史は古く、1961年のルノー4 フルゴネットに装備されたのが始まりです。

その後、エクスプレス、カングーと引き継がれている商用車ならではの装備なんです。


伝統的な装備であるジラフォン。

残念ながら、日本ではほとんど見かけることがありません。

それもそのはず、日本では現在に至るまでオプション設定がないからです。


そんなジラフォン、実は唯一標準装備された正規輸入モデルがあったんです。

2005年に販売された限定車、ブラックバンパーが特徴の"オーセンティック"です。

しかし、その数たった88台…少なっ!

メンテナンスで入庫したとき、珍しいので必ず写真に撮ってしまいます。(笑)



正規輸入のジラフォン、面白いのはガラスルーフを装備しているところ。

正式名は「オーセンティック グラスルーフジラフォン」

本国モデルのジラフォンは、業務仕様の為ほとんどが樹脂製。

世界的に見てもガラスルーフはとても珍しいモデルです。




しかも当時テスト販売だったんです。

ルノージャポンが自ら全国に告知することなく、販売を希望するディーラーが独自に宣伝を行っていました。


特に、専用カタログにテレビCMと力を入れていたのがルノー静岡南(現静岡)さん。

88台中40台を販売することに成功したそうです。

ですが、全体的には売れ残ってしまったディーラーもあり成功とはならず…

全国展開されることはありませんでした。


その結果、数年後に面白い現象が起こります。

超がつくほどのレアカングーとなり、なんと中古車市場で価格が高騰したんです!

年々流通台数が減り、2019年の現在でもその現象は続いてます。

当時販売が成功していれば、オプション設定されていたかもしれませんね。


◇ルノー静岡南さんオリジナルジラフォンステッカー 今となってはレアアイテム。

そう言えば私どもが過去に販売したジラフォン、ほとんどが静岡南さんの出身でした。


◇これもジラフォンの一種

2010年に正規輸入されたbe-bop(ビボップ)に装備されていました。

デカングーのジラフォンはこの様に少し前にスライドします。

現行モデルも、本国の商用版カングーエクスプレスにオプション設定されています。


普段ほとんど出会うチャンスがないジラフォン。

どこかでオーセンティックを見かけたら後部に注目してみてください。

キリンが首を出しているかもしれません…



絶滅危惧種のため、見かけたら保護しましょう。(笑)

以上、ジラフォンのお話でした。

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